仏事Q&A2
仏事に関するQ&A2
お盆について
Q 新盆でお参りいただいた方にお礼はどのようにすればよいですか?
もしお返しするときはいつ頃に、表書きは何と書けばよいですか?
A 後日お返しする場合には、お盆が過ぎたらできるだけ早めになさり、表書きは関西方面では”粗供養”、関東方面などでは”志”になります。
Q 新盆ですが精進棚の作り方が分かりません。白木の三段の棚がありそれを利用したいのですが。
A 段の上に無地の布か金襴織の布をかけるとよろしいです。
Q 新盆なのですが、期間中の仏様にお供えする食事の内容を教えてください。
A 精進料理の仏膳用素材セット"ご先祖さま"とういものが百貨店などで600円前後で販売されています。(高野どうふ・しいたけ・にんじん・大根・わかめ・漬物・白飯)
Q お盆のお飾りについてですが、今年が新盆になるのですが浄土真宗の場合、お盆だからといって何かをするという習慣がないと聞いているのですが本当に何もしなくてもよいものですか?お寺さんに来ていただいたときに失礼にならないようにしたいのですが。
A 真宗ではお盆だからと言って、特に飾りやお迎えなどの行事はいたしませんが、最近は提灯を飾っている家が多いように思われます。お寺さんが来られたら、お経の教えを皆さんでよく聞くことが大切です、
Q 5歳の娘を亡くし初盆を迎えるのですが、お盆の祭壇には初盆を迎える子供のお位牌だけを飾るのですか?我が家にはその他に私の祖父と祖母の姉のお位牌があるのですがそちらはどのようにすればよいのですか?宗派は日蓮宗です。
A 一緒にお飾りをなさってください。
Q 母が亡くなり今年初盆を迎えます。お坊さんには自宅に来ていただいて読経していただく予定になっています。お布施代・お車代・お食事等はどの程度準備すればよいですか?新盆には特別に親戚・知り合いは呼んでおりませんが、もしその間に供養に来てくださった方には何か用意しておくもの等があるのですか?その他新盆を迎えるにあたって事前に準備しておくべきものはありますか?
A お布施代は奇数で一三五の金額でお入れください。お膳料・お車代は無地の角封筒でご用意ください。
新盆にはご来客が相当あると思われますので、昼食時にはご用意ください。
Q お盆の飾り棚に故人の写真を飾る必要はありますか?
A 特に決まりはありません。
Q お盆のときに飾るお飾りの意味を教えてください。(ほおずき、竹など)
A お盆には、ご先祖さまが三界の万霊を引き連れて懐かしい我が家へ飲み物、食べ物の供養を受けに帰ってこられます。そのためにたくさんのものをお供えします。
Q 新盆について、白い提灯をつるす場所なのですが、購入店で玄関の中でも良いといわれたので昨日から玄関を入って目立つ場所に吊るしました。ベランダも軒先にも吊るすところがないので家の中での最良の場所を教えてください。お仏壇の側という話も聞きます。今吊るしてある玄関の中でもいいのですか?それといつ頃から吊るせばよいのですか?
A 提灯は上から吊るすものですから玄関とか廊下、またはお仏壇の前、天井とか。大内行灯は床に置きます。白木地・白の火袋・提灯行灯は1年きりで処分いたします。漆塗り伝統的工芸品・火袋に秋の七草とか菊の花・模様が描かれたものは毎年使用できます。関東地区は7月盆、関西地区は8月盆です。
Q 初めてのお盆を迎えます。まだお墓を建てておらず、お骨だけお寺さまに預かっていただいています。本日(13日)迎え火を焚いたのですが、お墓がないのでお寺へは行かないつもりでいたところ、親戚から"お寺へ行ってお骨を拝んでこないことには、仏様を迎えられないのでは?"と言われました。昨日お寺さまが来てくださって棚経は済んだのですが、明日にでもお寺へ行ってお骨をお参りした方がよろしいですか?
A お寺に行ってお参りをなさった方がよいでしょう。
Q 初盆を迎えるにあたって通常どのようなお飾りが必要ですか?盆提灯は霊前灯・回廊灯・行灯全てそろえた方がよいのですか?宗派は浄土宗です。
A お盆は全国で仏教週間を迎えるものです。できるだけお飾りください。
Q お盆の意味について教えてください。
A ご先祖様が三界の万霊を引き連れて懐かしい我が家へ飲み物・食べ物の供養を受けに帰ってこられることです。私たちは日常、家族のため、ご先祖様のためのみを考えて生活をしているのですが、お盆はご縁のある仏様のみならず三界の万霊、無縁の仏様にも供養するという慈悲に充ちた仏事なのです。
Q 新盆の迎え方は?
A 亡くなった人が四十九日目の法要後初めて迎えるお盆のことを新盆(初盆)といって、特に手厚く法要をするのが一般的です。お仏壇の前に精霊棚を設け、お供えを飾ります。お盆の最初の日には迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えします。また新盆見舞いといって亡くなった人の家を訪ねる習慣もあります。そのときには心のこもったお供え物としてよい香りのお線香をお送りすると、きっと喜ばれることでしょう。
Q お盆のときの提灯は朝から1日中つけたままでいいのですか?1日中つけたままで火袋が焦げたりしませんか?
A 電灯式が普及してきていますが、長時間付けたままでは、電球の部分が熱くなってきますので、夜中や外出時には消しておいても大丈夫です。家内の安全が第一ですから。
Q 今年初盆を迎えるのですが団地なので玄関が狭く門提灯がおけません。回転行灯をお仏壇のところにおくだけでもよいですか?
A 大内行灯または回転行灯をおくだけで結構です。
お彼岸について
Q お彼岸の意味について教えてください。
A 春分と秋分の当日(彼岸の中日)をはさんで前後各3日の7日間に行われる法会。彼岸とは迷いの此岸から悟りの彼岸を指していうものです。
Q お彼岸の期間はいつからいつまでですか?
A 春と秋のお彼岸は、春分の日・秋分の日と呼ばれている中日をはさんで、前後3日間になります。
Q お彼岸のお墓参りはいつ頃行けばよいですか?
A 原則としてはいつでもよいのですが、お彼岸の中日は祝日にあたりますので、この日を利用してお参りにいかれる方が多いようです。
Q お彼岸期間中のお仏壇のお飾りとして、何か特別なものはありますか?
A お彼岸には、古くから精進料理や牡丹餅(春のお彼岸)・おはぎ(秋のお彼岸)、などをこしらえてお供えするという習慣があります。精進料理をお供えする器として御料具膳、また牡丹餅やおはぎをお供えする器として高月や盛器を準備されるとよいでしょう。またそれらを置く台として、お経机を利用すると便利です。
Q お彼岸の迎え方は?
A お彼岸は季節の節目のとき。太陽が真西に沈むので西方の極楽浄土と現世が最も近づき心が届きやすいといわれています。この日は香りのよいお線香を用意してご家族そろってお墓参りはいかがでしょう。
毎日のご供養に
Q 父が他界しました。田舎にご本尊と両親の位牌がありますが、田舎から自宅に持ち帰るときにしなければならないことはありますか?
A まずお寺さまにお願いして"魂抜き""御霊抜き"と呼ばれる儀式を行ってからお持ち帰りください。
Q 今自宅には主人の死別した前妻のお仏壇があります。主人は再婚したのだから今のお仏壇を実家に持っていき新たに二人のものにすると言っていますが、どうしたらいいですか?また私の方は、自分の両親が亡くなると先祖の墓や仏壇を管理する人がいなくなるので、自分の実家の仏壇を持ってきたいと思うのですが、よいですか?
A 現在の仏壇をまつるのが本筋でしょう。奥様のご実家のお仏壇については現在のところに同居することとしてご実家のお仏壇を処分してください。
Q 自宅には義父が所有する大きなお仏壇があるのですが、義父が老人ホームに転居する時に小さなお仏壇を購入して持っていっていました。しかしこのたびその老人ホームを引き払うことになりお仏壇も持ち帰ることになりました。広い家ではないので大小2つのお仏壇を置くことは困難です。どうすればよいですか?
A 現在お住まいの家に適当な仏壇を残して一方を焼却し同居させるような形にしてください。
Q 先日お仏壇を購入し、その時に親戚一同から現金でお祝いをいただきました。これはお祝い返しをするものですか?もしするならばどういう名目でお祝い返しをするのですか?
A 入仏式また開眼供養、内祝いといしてお返しください。
Q 友人の姑がお亡くなりになりました。お葬式には行かずに気持ちとしてのお線香をと思っているのですが、何をもっていけばいいのか分かりません。向こうの方々に気を使われない程度にしたいのですが。
A お申し出の通りお線香がよろしいです。
Q 病院でなくなった場合、遺体はどんな装いにして自宅へ連れて帰ればよいのでしょうか?
A 病院ですべて用意してくださいます。納棺時においずるとご本人の持ち物を入れます。他に葬儀屋の方にご相談いただければ近頃はすべて用意していただけます。
法要に関して
Q 法要とは何を意味するのですか?
A 法要の内容、初七日をはじめとして一周忌や三回忌など一連のある一定の周期を持った仏教行事を法事と呼んでいます。
法要は、故人の冥福を祈り遺族が供養(追善供養)を行うことを言います。法事は、法要をはじめ、その後の会食なども含めた仏事全般のことを指します。
Q 年回法要の教え方が分からないのですが教えてください。
A 一周忌・・・満1年目、三回忌・・・満2年目、七回忌・・・満6年目、十三回忌・・・満12年目、十七回忌・・・満16年目、二十三回忌・・・満22二年目、三十三回忌・・・満32年目、三十七回忌・・・満36年目。五十回忌・・・満49年目。宗派によって多少異なりますが、十七回忌から五十回忌で法要を終え、永代供養します。
Q 法要をひらくに際して、どのような準備をすればよいですか?
A ひとつは日曜祝日を選んで日取りを指定することです。仕事が休みで家族や案内する縁者の都合がつきやすいからです。参拝者は"招待客"ではありません。お布施は僧侶への"報酬"ではありません。お布施の"額"が気になる人がおられるようですが、多すぎて困るということはないのですがあまり少ないと失礼にあたります。自ら進んで差し上げる性質のものです。参考までにご近所にあらかじめ尋ねておかれるとよいでしょう。金封の表書きは、僧侶に差し出す金封の場合"御布施"と書きます。
Q 火葬後に僧侶に読経をお願いする際、お金を入れるのは"寸志"ですか、"お布施"ですか?
A 一般的に、葬儀後や法要時の読経に対する僧侶へのお礼はお布施"や"お経料"とする場合が多いようです。
Q 俗名で葬儀を済ませました。墓地もまだ決まっておりません。四十九日までに曹洞宗のお寺で戒名を付けていただいてその後別の曹洞宗の寺院墓地が決まった場合、同じ曹洞宗でもそこで戒名をまた付け直すのですか?
A 戒名は宗派が同じなので変える必要はありません。
Q 四十九日の法要でお坊さんにお経をとなえていただいた後会食をするのですが、お坊さんが出席できないときは食事にかわるものをお渡しするのですか?するとしたらそれはお布施と別になるのですか?別であれば何と書いて渡せばよいですか?
A お布施・御膳料・お車代といっしょにお渡しください。
Q お寺さまに法事にあげる金額は普通どれくらいですか?
A 金額等の決まりはないのですが、生活に支障のない程度のお布施がよいと思います。つまり多すぎたな、少なすぎたなと思わない金額がよろしいです。
Q 百か日法要は35日法要と49日法要といっしょに行ってはいけないのですか?
A 諸費用の関係でいっしょに法要を行われるお家が多いようです。できれば四十九日法要を行ってください。
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